奥能登、最果ての町から
限界集落と鳥獣被害
限界集落が連なる奥能登は最果ての町
半漁半農で生計を立てている方が沢山住んでいる町での農業被害は大変な問題でした。猪の被害は年々増していき、ついには民家にまで平気で現われるようになった。農業被害はもちろんのこと、このままだと人への被害も懸念されるようになる。特に年配の方が猪に襲われる事だけは避けたい。
珠洲市では年間の捕獲頭数は1600頭ほど捕獲されており、そのほとんどが山に埋葬されている状況。それはなんともやるせない想いでした。
この猪を利活用できないだろうか?
そんな想いから始まった奥能登のジビエ食肉処理施設構想。
沢山の困難がありましたが、なんとか1年半あまりで開設までたどり着きました。猪が減らないのは根本的な住民の無関心も要因の一つだと思います。
捕獲する人も少なく、食べる人も極端に少ない。
もっと認知されなければならない。認知されれば、捕獲者も増えるし猪に関する知識も増える。
この猪を食肉にして世に出せば認知は上がる。私はこの町の飲食店この猪がメーニューに載ることを目標にしました。
2020年5月世界中で脅威をふるうコロナショックの中、しおかぜファームはようやくひっそりと開業いたしました。
